2007-08-16

花椿

あの花を綺麗だと思いはするけど
その花を愛おしいと思うけれど
あまりにも残酷で
あまりにもあっけないから

嫌いだ



『匂う香りのその先を』


「おい。」
「はいはい、何ですか?ツンツン王国の高杉さん。」
「お前、俺に喧嘩売ってんのか?」
「そんな風にスギーが思うんなら売ってんのカモ?」

にっこ笑いながら言ってやがる。
黒い。
これはあいつの所為だ。
あいつの影響だ。
頭にくるな。

「口、悪くなってねぇか?」
「気のせいじゃないの?スギー。」
「『スギー』は止めろ。」
「うっさい。黙れ馬鹿。」

また・・・。

「やっぱり口悪くなってんじゃねぇか。」
「一般的常識でさぁ、本当は殴りたい所なんだけどね。」
「あぁ?何だそれ。」

一体今の状況の何処がそ常識にあてはまるのか。

「スギー。」
「ん?」
「放せ。」
「お前の意見は聞いてねぇ。」
「聞け。」
「断る。」
「はぁ、いい年こいた青年が年下のいたいけな女の子捕まえてこんな『ぎゅー』とかしちゃって・・・。スギーなら他にも相手いるだろうに・・・。というわけで、はい、この手を離す。」
「ごちゃごちゃうるせぇんだよ、お前は。」

嫌ならさっさと突き飛ばせばいいものを。
嫌ならさっさと放せばいい。
離れればいい。

「抵抗しないって事はお前も嫌じゃ無いんだろう?」

そういう事にしとけ。
偽りでもいいから。
言っとけ。

「スギー、銀さん来た。」

「関係無いだろう。」

「ん〜。銀さんやぁ〜い!!銀さ・・・・ふっ・・。」

あぁ、五月蠅い。
四の五の言わずにお前は俺を選べばいいんだ。
なのに、何でだ。

「ちょ、高杉!!お前何してんのっ!!ちょっと大丈夫かっ!!俺の愛娘えぇぇぇぇ!!!」

『愛娘』かぁ、銀時。
それ、違うだろ?
『愛しい娘』だろ。
絶対にお前には渡さねぇ。

「っ!!!何するのっ!!スギー!!私まだ・・・。」

初めてのキス・・か?

「これまだ二回目なんだからぁぁぁ!!あぁ!!もう、何で二回とも私の意に反するキスなのぉぉぉぉ〜!!!お前らもう今日飯抜きっ!!一生『キス魔』と呼んでくれるわっ!!」

は?

「ちょ、お前あれは事故だったじゃねぇかよっ!!」
「五月蠅いっ!!黙れ!!銀髪天パー!!一生クルクル回ってろっ!!」

おい、ファーストキスはこいつが相手だったのか?
とことん邪魔だな。

「天パー馬鹿にするのかっ!!これは喧嘩を売られたのかっ!!」
「売ってないわよ!!高杉も銀さんも馬鹿じゃないのっ!!もう、なんで私こんなとこに居るのかなぁ!転職しよう、そうしよう。」
「ちょ、待て待て待てっ!!」

相も変わらず分かりやすいというか、何というか。
特に銀時がな。
こいつは・・・微妙だな。
ただ・・・コイツがここから居なくなるのは俺も困る。

「ん?何ですかスギー。キス魔二号機のスギー。離してくれませんかーこの腕を。」
「此処に居ろ。」
「キス魔の上に命令大好きーですか?いい根性してるわね。」
「んなこと言われたら・・・するしかねぇよな。」
「ちょっとまったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

んだよ、失せろ銀時。

「失せろ。」
「この際ここに居て、銀さん。あとでパフェ作ってあげるから。」
「んなの頼まれなくても銀さんここに居ますよー。でも後でパフェ作ってくれたら嬉しいですー。」
「よし!!銀さん偉い!!」

阿呆らしい・・・。

「あれ?スギーどうしたの?急に腕放しちゃったりして。」
「離してくれって言ったのお前だろう?」
「スギーが素直だ・・・。ツンツンなのに・・・。」

誰がツンツンだ。

「興ざめだな。」
「私的にさっきのどこに『興』があったのか問いただしたいところだけど止めとくよ。せっかく解放してくれたし。」

さらっと流したままの髪を手で梳いてやる。

「スギー熱ある?」
「いやいや、こいつ熱出すとかそんなやわな奴じゃないからな。」

邪魔だな。
あぁ、邪魔だ。
何でこいつを助けたのが俺じゃなくてこいつだったのか。
そして何でお前は銀時ばかりに頼るのか・・・。
そのくせして・・・。

「無防備なんだよ、お前。」

クイッと顎を持ち上げて顔を近づける。

「普通なこういう事された時点で殴るもんだ。」

何で嫌ならそれをしない。

「大丈夫!!皆以外の人達には迷わずやるから!!」
「皆?」

ここにいる奴らの事か?

「そう。何かね、やっぱ皆は家族みたいだし何だか殴りにくいのよ。」

それだけの理由か。

「理由なんて些細なものでしょう?」
「くっくっ。やっぱお前はいいな。」
「何を今さら。」

おもしれぇ。
いいよ、落としてやる。
お前を俺という奈落に・・・な。



引き寄せられて

吸い込まれて

それでもなお愛しいと思うのなら

この手で全て掴み盗る


***************************

あとがき

高杉夢を微妙に練習。
というか、これ微妙にちょくちょく同じ主人公で書いてるんですよね〜。
元は狛涼さんが高杉が良いって言ってたので書いてみましたー。
駄文、駄文。

でも、銀さん→主人公←高杉の図式はあまり成り立たないんだろうなぁ。
主人公は誰を選ぶのかな??
あぁ、疲れた。

確か椿の花って武士にはあまり好まれて無かったんですよね??

comment

管理者にだけメッセージを送る